読書会イベント「ピーターラビットのお茶会」に参加してきた話
この記事は 読書会オールスターズ Advent Calendar 2019 の12月15日分の記事です。
皆様初めまして。時深(ときみ)と申します。もうそろそろ20代も半ばに差し掛かるところです。普段はお恥ずかしながら、読書会とは縁遠い生活を送っております。
ですが私が住んでいる青森県八戸市では、本と触れ合うことに力を入れている側面もあり、市が運営する「八戸ブックセンター」という施設があります。
こちらでは書籍関係の展示イベントが開催できるのはもちろん、気軽に立ち読みや購入もできるという趣旨の施設です。また施設中央に、本棚に囲まれた「読書会ルーム」という部屋があり、様々な人によって、頻繁に読書会が開催されています。
その中から今回は、先日参加させていただきました「ピーターラビットのお茶会」という読書会について紹介させていただこうと思います。
参加したきっかけ
きっかけは、主催であるアロマショップ「かわいいアロマ ひつじや」さんからのお誘い。この方には18歳の頃から6年以上お世話になっていて、香りを通して様々な価値観を共有してきました。私にとって"友人"のような存在です。今回のイベントも「よければ」とお話をいただきました。
まず目を引いたのが、ポスターに書かれた"五感で味わう"というフレーズ。読書会なのに、五感で味わう……。どういうことだろう。そしてまさかの三部構成!アロマと紅茶とハーブティー、それぞれのお店の人のコラボ!?すごい!面白そう!行くしかない!
ということで、興味に任せてその場で即申し込み。当日を迎えました。
会場を埋め尽くす"ピーターラビット"の数々
会場に着くと、そこには圧倒的なまでの"ピーターラピット"の世界が広がっていました。
かわいいぬいぐるみに素敵なおままごとのティーセット、作中のモチーフが散りばめられた空間……。「これから私はここで本の世界に浸るのだな」と分かる、さりげなくも本気のディティール。
開始前からもう既に心を奪われそうです。
イベント構成
イベントは「紅茶」「アロマテラピー」「ハーブティー」の3部構成で行われました。
1部: 紅茶
作者であるポター氏の簡単な経歴や人物紹介、生前の時代に流行り出した"イギリス紅茶"をいただく部
・ポター氏が階級の高い生まれだったので、当時の時代の流れとして、家で家庭教師を雇い、ペットとともに暮らす生活。そのなかで植物や動物のスケッチをしているうちによく絵を描いて過ごすようになる。
・実際にポター氏にあったことのある人によれば「相当偏屈な人であった」という話も?
・本国では、当時の風潮からイギリス紅茶が流行り出した時期でもあるので、実際にイギリス紅茶を2種類いただいてみる
2部: アロマテラピー
作中に実際に登場した植物等の香りを楽しむ部
・現在一般的に"モミ"と言われている木は湖水地方では育たない。では作中に描かれていた"モミ"とはどのような木だったのか?
・一口にラベンダーと言っても数種類あり、標高等で育つ種類が違う。これを踏まえて、作中に登場するラベンダーとはどのラベンダーなのか?
3部: ハーブティー
作中に登場した、ピーターが母親に飲まされた「かみつれ」のハーブティーや、他の様々なハーブとブレンドしたブレンドティーをいただく部
・かみつれ(カモミール)には、香りと味にそれぞれ違いがある2種類が存在する。ピーターの母親はどちらを飲ませたのだろう……?
・お茶菓子にラベンダーを練り込んだクッキーもあるよ!
・以降はハーブを2種、3種とブレンド量を増やしたハーブティーをいただいてみて、最後に自分でもハーブティーをブレンド、持ち帰るおみやげに。
個人的な感想
実は私は「ピーターラビット」に関して、2018年公開の実写映画を観たな~くらいの知識しかありませんでした。
が、めっっっっっちゃ楽しかったです。本当に、十二分に楽しませていただきました。各部それぞれで専門家のお話を聞きながら、一緒に「どんな世界だったのだろう」と想像ができる、とてつもなく貴重な場所でした。
どことなく上質で、ふわりとして、しかし堅すぎない。お話を聞きつつ、考えつつ、食べつつ、本をぱらりとめくれる。そんな風に思えた全体の雰囲気も、とても素晴らしかったです。
そこは確かに、作品に興味を持てる、作品と仲良くなれる、作品を愛せる空間でした。
重ねて、とても貴重な体験をさせていただきました。これからも興味を引かれる読書会があったら、是非参加してみようと思います。
結びに
今回はこのような機会をいただき、本当にありがとうございました。
皆様の来年の本との出会いが、素敵なものでありますように。お祈り申し上げます。