読書会イベント「ロミオとジュリエット」に参加してきた話
先日、「ピーターラビット」の読書会イベントに関して取り上げさせていただきました。
このイベントの主催の方が、同様のコンセプトを採用した第二回の読書会を開催することになりました。今回も参加させていただきましたので、こうしてレポートを書かせていただけることになりました。
今回のテーマは「ロミオとジュリエット」です。
"五感で感じる"というコンセプトの読書会
こちらは、テーマ作品を「紅茶」「アロマ」「ハーブティ」の観点から読み解いていく読書会です。作中に登場した植物の香りや、作品が製作された当時の紅茶事情等、様々な視点で作品を楽しんでいきます。
机の上に広がる作品の世界
会場に入ると、またしても本気のディティールが出迎えてくれました。
まずはロミオとジュリエットに関する様々な書籍が目につきます。日本語訳は数種類取りそろえてあるほか、学生向けの舞台演劇の台本や、シェイクスピア氏に関する書籍もずらりと揃っていました。また、「ポプリ」という言葉を作った人がつくりだした、作品をイメージしたポプリが掲載されている書籍も展示。自由に読むことができました。
そして近くにはなんと、主催の方が作ったポプリまで!すごくかわいかったです。
イベント構成
先述のとおり、「紅茶」「アロマ」「ハーブティー」の3部構成で行われました。
1部: 紅茶
・ロイヤルウエディングティーをいただく
・男性同士でコーヒーを飲みながら集まり話す文化ができた時期
⇒「私たちもやりたい!」と 女性たちも紅茶を飲みつつ集まるようになる
・お茶菓子にはドライフルーツや、お花の乗ったチョコがけプチシュー等。ハート形のクッキーもあるよ!
2部: アロマ
・二種類のローズオイル(ローズ アブソリュート、ローズ オットー)の香りを比べてみる
⇒オイルの抽出方法が違う
・ジュリエットの"名前が変わっても本質は変わらない"という主張
⇒香りを感じることについて科学的に見てみると、鼻は感覚器官の中で一番最初に働く部位なので、ジュリエットの言っていることはあながち間違っていないかも……?
・また「赤毛のアン」では、ジュリエットの発言によせて「薔薇が、あざみとかスカンク・キャベツとかいう名前だったら、あんないい香りはしないはずよ」という一説も。
・ローズマリーはバラの香りではなく、ローズマリーという植物の香りである
・三種類のローズマリーオイル(シネオール、ベルべノン、カンファ―)の香りを比べてみる
⇒いずれも蒸留方法や品種は同じ。しかし何故香りが変わるのかというと、その年の気候等によって、香り成分の割合が変化するから
・"ポプリ"という言葉を作った人の話
3部: ハーブティー
・ブレンドの違う数種のハーブティーをいただいて飲み比べてみる
・今回はシナモンやアップル、ペパーミント、ダマスクローズ等から2-3種好きなものを選び、自分でハーブティーをブレンド。持ち帰るおみやげに。
個人的な感想
今回は、ロミオとジュリエットという作品をメインに、シェイクスピアという作者にも触れていきつつ、赤毛のアンもちらりと顔をのぞかせるような、素敵な構成になっていました。
お恥ずかしい話ですが、私自身はロミオとジュリエットやシェイクスピアにはあまり詳しくないなかでの参加でした。でもとても分かりやすくまとまっており、すごく楽しかったです。作品をより感覚的にイメージしやすく、作品の世界に入り込みやすいというのが魅力だなあと思います。
あるいは薔薇の香りに包まれて。あるいはローズマリーの海を思わせる香りとともに。幸せな空間でした。