雑記帳

北の地方都市で、見えない左目と見えづらい性質と一緒に生きています。思ったことを色々と。

今年映画館で出会った"すごい"アニメ映画の話

この記事は 今年観た映画2019 Advent Calendar 2019 12月13日分の記事です。

はじめまして。時深(ときみ)と申します。

ひょんなことからだいたい月1くらいで映画館に行く体になってしまった20代半ばマンです。普段はアニメ映画やモキュメンタリー、サイコスリラーや ちょっと変わった視点で描かれる歴史映画等が大好きです。

今回は"今年観た映画"ということで、「今年映画館で出会って(色々な意味で)"すごかった"映画」のお話をさせていただきます。よろしくお願いします。

 

プロメア ― 熱量が"すごい"

promare-movie.com

上映時間: 1時間51分

公開時期: 5月24日~現在も上映中(12月13日時点) 

突然変異で体が燃えてしまう性質が発生した世界で、専門の消防士さんがいて色々やるよ!という話。「天元突破グレンラガン」や「キルラキル」を生んだトリガーのオリジナルアニメ映画です。

また、公開開始時期が「名探偵ピカチュウ」とかぶってしまったにも関わらず、公開開始から3カ月で興業収入が11億円を突破するなど、ものすごい実績も叩き出しています。

その秘密は「応炎上映」と「上映期間の長さ」にあると言っても過言ではないかもしれません。ライブ感を楽しむ応炎上映の全国展開と、現在もどこかしらで上映をし続ける息の長さが、今までの映画にはない形をとっているような気もします。

 

ちなみに自分は、数カ月間のうちに場所を変えて4回観に行きました。こんなに観に行った映画は初めてです。内容の面白さもさることながら、中間色を使わない独特な色使いやデザイン性、カメラワーク等も個人的にたいへん魅力でした。

また、「ロボットアニメに寄りすぎていない」というのもまた印象の一つで、なんというか バランスの良い熱血。要所要所でハッとさせる工夫もあり、とても良かったです。

そして特に面白かったのが、いつ観に行っても少しずつ"違う"こと。

最初の頃は本編だけ、次は応炎上映、次に行った頃には公開初期特典だった登場人物の前日譚ムービーつき、……時期が過ぎるごとに、どこを見せるかが少しずつ変わっている。楽しみ方を変えられる構成になっている気がしました。そういう工夫もたいへん興味深かったです。

全体的にあんまりにも好みだったので、思わずパンフレットもサントラも買いました。DVDは……特典が違うボックスが3種類あってそれぞれ約1万円ずつ……。いまだにどれを買おうか悩んでいます。

 

 


 

映画 すみっコぐらし 飛び出す絵本とひみつのコ ― 一部の大人をしんどくさせる"すごさ"

sumikkogurashi-movie.com

上映時間: 1時間10分

公開時期: 11月8日~現在も上映中(12月13日時点)

サンエックス提供のもはや国民的キャラクター「すみっコぐらし」。彼らがひょんなことから絵本の世界に入り込んでしまい、帰る場所の分からない「ひよこ」との出会いも交えつつ、様々などたばたを巻き起こす!という話。Twitterで「展開が鬱だ」と話題にもなりました。

 

これはですね……。まずは観に行った日の私のツイートをご覧いただきましょう。

 はい。たいへんきつかったです

私の場合は、もともと友人と観に行く予定だったのが上映会場が少なく、鑑賞が危ぶまれているタイミングで、Twitterで"鬱である"と話題になりました。その後なんとか観に行けることが分かり、観に行ったパターンのやつです。なので、前評判のやばさを知っていて観に行きました。

でも実を言うと、「言うてそんな大丈夫やろ」って思ってました。ちょっとナメてました。本当に申し訳ない。ガチ刺さりしました

ここで一つ忠告させてください。感受性の強いタイプの方。観に行く予定がございましたら、ティッシュを「箱で」持って行ってください。本当に。1時間10分です。1時間10分なんですが、多分1/3くらいは使います。持って行った方がいいと思います。

ちなみに私は先述のとおりボロ泣きましたが、隣で友人も泣いてました。そして友人は帰りの電車で、すみっコぐらし好きの同志に感想を送っている途中にまた泣いてました。

そして後に私は、店ですみっコぐらしのコーナーを通りかかると発狂するようになりました。鑑賞から2週間経った今も癒えぬままです。

 

しかしこれを踏まえて一つ言えることは、「刺さらない人」も確実にいるということ。何故泣くのか分からないという感想を持つ人も確実にいると思います。

ちなみにお話の流れ的に言えば、実は結構「絵本ではよくみる流れ」のような気もします。しかしそれをあの分数で映画として作り上げ、ここまで泣かせるものにしたと思うと……。とてもすごい。

そして確かに「大人に特に刺さりやすい」という特徴もあるように思えます。なまじ優しいだけに地獄。そういう映画でした。

もし気になった方は、是非劇場へ……。

 

 

結びに

この度はこのような機会をいただき、とても楽しかったです。

来年の皆様の映画との出会いが、素敵なものでありますように。お祈り申し上げます。

ありがとうございました。

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