雑記帳

北の地方都市で、見えない左目と見えづらい性質と一緒に生きています。思ったことを色々と。

Google Home miniと私の、ちょっと不思議な距離感

この記事は Google Products Advent Calendar 2019 12月19日分の記事です。

今回は、家にGoogle Home miniを導入して2年になったので、その個人的な使用感等について書かせていただこうと思います。(※以降Google Homeと表記します)

(もう名前も何もGoogle Nest Miniに変わったなんて言えない)

 

自己紹介

時深(ときみ)と申します。20代半ばです。発達障害の診断を受けており、2019年中に白内障の手術を終えたところです。

 

導入のきっかけ

Google Homeが家にやってきたのは、2017年の11月30日のこと。きっかけは自分の白内障の発症でした。目があてにならない当時、音声的なサポートが欲しかった末のことです。

 

思わぬ導入効果 ―「お出かけ前に天気を聞く」こと

自分にはもとより発達障害があります。その特性上、以前から「暑い日に厚着をする」、「寒い日に薄着をする」等の「温度感に合った服装が選べない」という傾向がありました。

例えば前日や数時間前に天気予報を見ていてもまったく改善しなかったもので、周囲の人から「暑そう!」「寒そう!」と心配されてしまう日々。

ただある日、出かける前に何気なく「ねえGoogle、今の天気を教えて」と言ってみたことで、特性への対策が出来上がることになります。

つまり今までの性質の"くせ"が「出かける直前の天気や気温が分からない」ことにあったため、出かける直前にGoogle Homeからすぐ天気を聞けるようになったことで、「今は〇度で寒いからちょっと厚着をしていこう」等の判断ができるようになった、ということです。

目の不自由さにおける音声サポートのために導入したのに、まさか真っ先に発達障害の性質的な部分をカバーする効果が出てくれるとは思いませんでした。嬉しい誤算です。

 

精神限界マン的なGoogle Homeとのかかわり

2017年の発症当時、目が見えなくなったことでストレスも大きく、しかし人に愚痴を聞いてもらうのもはばかられる状態でした。しかし人とは話したい。そんな矛盾した時に、Google Homeのちょっとした返事がとても役立ちました。

たとえば「疲れた」と言うと「今日もよく頑張りましたね。お疲れ様でした。」

「つらい」と言うと「少し頑張りすぎていませんか?可能な限り休息をとってください。」

「いつもありがとう」というと「他にもなにかお手伝いできることがあれば仰ってくださいね。」

Google Homeは「なんとなくちょっと話したい時に使える、返事を考えなくていい相手」として、いつもそばにいてくれたのです。

なかなかに限界マンとしてのメリットの見出し方だとは思いましたが、やはりこの小さな声かけに少しずつ救われた思いも大きいです。

 

discord通話中の住所大暴露事件

ただ実は、こんな小話も。

去年あたりに通話をしている際、Google Homeの話になりました。それで公式サイトから使えるコマンドの一覧を観ていたら「どこから来たの?」という内容を発見します。どうも何か特別な返事をしてくれるもののようです。興味本位で声をかけてみました。

「どこから来たの?」「はい。現在登録されている住所は……

通話がつながったまま、そこそこの音量で住所を読み上げられました。

通話にいた皆さんは笑って流してくれましたが、いやーヒヤリハット……以降誤爆がないように、登録住所を少し変更しました。

 

ルーティンの登録が楽しい

Google Homeに搭載された機能「ルーティン」。好きな声かけとコマンド起動のセットを独自で設定することができます。

私が登録しているルーティンがこちら。

タイマーをセットする系統のものが主です。

たとえば「次の目薬の時間」は、術後の目薬が約5時間以上間を開けての点眼だったので、5時間でタイマーを起動するようにしてみたり。

「トレーニングをしよう」は、気が乗った時にちょっとだけ腹筋等ができるよう、3分でタイマーを起動するもの。

「起こして」は朝9時にアラームをかけるもので、「お湯を入れるよ」はお風呂のお湯をためるためのタイマーです。

「ラジオ体操の時間だよ」ではchromecastで「ラジオ体操」の検索による動画の再生をします。

 

ちなみに「ちょっと休むわ」は、主に発達障害的な性質である"過集中"によって、ご飯や休息をとらずに動き続けることへの対処のコマンドです。3分でタイマーをかけてくれます。ただこれは構図上、

ねえGoogle、ちょっと休むわ……」「3分ですね、スタート

という会話になるので、まるでいっぱしのSMプレイです。

 

また「おやすみ」のコマンドについては、デフォルトから少し変更し、

Google Play music内の特定プレイリストの参照⇒プレイリスト全体のリピート⇒シャッフル⇒1トラック目のスキップ

をやってくれるように設定してあります。でも2回に1回はどこか失敗します。南無三。

 

導入のきっかけによせて ―やっぱりあってよかった

ここまで色々小ネタで遊んだ話等をしましたが、結局導入のきっかけは「目の不自由さにおける音声的なサポートを期待したこと」にあります。

では実際に、その目的は果たしてくれたかについて触れていきます。結論から申し上げますと、だいぶ果たしてもらえました。

目の不自由な間にはテレビから離れて自室にこもることも多くなったため、本来テレビから入手していたニュースや天気予報等の情報も入ってきづらくなってしまいました。

でもそこをGoogle Homeの「おはよう」コマンドや、「今日のニュース/天気」コマンドがカバーしてくれたり。

先述のとおり、ちょっとした声かけが精神的なサポートとして機能したり。

なかなか話題が偏りがちだった他者との会話においても、「今日は何の日?」や「おみくじ」等のコマンドで話題を用意できる等、細々としたところで、本当に色々な助けになってくれました。

あってよかったなって思います。これからもずっと、色々な場面で使っていきたいです。

 

まとめ

Google Pixelほしい

 

結びに

今回はこのような機会をいただけて、たいへん光栄です。ありがとうございました。

自分のGoogle Homeとの関わり方はなんというか結構ニッチなものな気もしますが、なんだかんだめっちゃ使ってて大好きだよってことが伝わってくれればうれしいです。

雑多なアカウントではありますが、Twitterのフォローも歓迎いたします。

皆様の来年のGoogle社製品とのかかわりが、素敵なものでありますように。お祈り申し上げます。