顔を隠して歌い、静かに聴く amazarashiというライブの形
こちらは、 今年行ったライブ・舞台 Advent Calendar 2018 12月20日分の記事です。
さる11月16日に、amazarashiの武道館ワンマンライブ「新言語秩序」に行ってきました。今回はamazarashiの独特のライブの形について少し触れた上で、今回参戦した武道館ライブの感想も少し書きたいと思います。
開演19:00 ~ 終演21:30 / 全席SOLD OUT / セトリ17曲+朗読4本 /
amazarashiとは
青森県出身/在住のバンド。ボーカルとキーボード(+サポートメンバー)構成。主なタイアップ曲は東京喰種のED「季節は次々死んでいく」や、ヒロアカのOP「空に歌えば」、ダイドーのコーヒーのCMソング「フィロソフィー」等。今回ははじめての武道館でのワンマンライブになりました。
amazarashiのライブ
まず特筆するべき点として、amazarashiはライブで顔を出しません。ライブの際にはバンド全体を薄いスクリーンで覆い、そこに曲のイメージムービーを流しつつライブをします。また、MCもあまり多くなく、ひたすら歌います。
そしてファンの方も静かに聴きます。曲の合間に拍手が挟まる程度で、曲に合わせてノるということがありません。
こんな感じです。
この"スタートライン"の先、特にこのライブがすごかったこと
もともとのライブの形自体が一線を画すこのバンドが、武道館で何をしたのかといいますと。
まず、事前登録制のアプリが提供されました。アプリ内ではこのライブのために作られた世界観によせた小説や新曲のMV、コンセプトアート等が配信されており、ライブの開始前から楽しめる仕組みに。また、事前登録ではチケットに記載された席番号を打ち込む形になっており、あまりの異様さに「なんだろう……?」とどよどよ。
登録すると、「スマホのバッテリーを30-50%食うと思うから覚悟しといてね」の文字。
ファッ!?ほんとになにをするんだ……わくわくしつつ、現地に到着。
開演前のアナウンスでは、「アプリの特定の画面を表示したまま聞いててね」「アプリに表示が出たらスマホをスクリーンに向けてね」の声。ほんとに何が始まるんだ……。
これで実際、開演前に何が起こったかと言いますと。
光りました。
登録した席番号に対応した形で、曲に合わせて光るスマホのフラッシュライト。超圧巻でした。やばすぎる。
たとえばライブでするウェーブのようなことが、スマホのフラッシュライトで再現された形になります。この仕組みって、たとえばライブになかなか行かないファンの方がひょいとライブに行ってみて、コール等を知らなくても、疎外感を感じずに済む仕組みなんじゃないかなって思います。その点でとてもいいなって思いました。
スマホのフラッシュライトだけでめちゃくちゃ明るくなる武道館。なかなか見れない光景でした。すごすぎるとしか言えない。
思えばこのバンドの性質として、360度スクリーンを展開しているので、武道館内で使えない席がないんですよね。それで全席ソールドアウトしたって話なので、ほんとすごいです。
まとめ
もう、すごいことやりすぎてて、めっちゃびっくり。そして最高でした。語彙力が失われていく……。でもこれは確かに何か、音楽やライブの概念に新しい扉を開いたと思います。今後こういう取り組みをするライブが増えていったらと思うと楽しみです。
また、他にも音楽系のメーカー等数社がこちらの武道館ライブのレポートをあげておりますので、もっと気になる方がいらっしゃいましたら検索してみてください。
短いですが、以上です。ありがとうございました。皆様が来年もよい音楽と空間に出会えますことを、お祈りしています。